コラム|熊谷市肥塚の歯医者|牛島歯科医院

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休診日:木曜・日祝

〒360-0015
埼玉県熊谷市肥塚585−3

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妊娠中は「歯周病」に要注意!

皆さま、こんにちは。
熊谷市・ラグビーロード「雀宮交差点」近くの牛島歯科医院です。

妊娠すると歯周病になりやすいということをご存知ですか?
妊娠中に歯周病になったり悪化したりしてしまうと、お腹の赤ちゃんにも影響を及ぼす可能性もあるため、注意が必要です。
 
 

妊婦さんに起こる「妊娠性歯肉炎」

歯周病とは、細菌感染によって歯ぐきに炎症が起こり、進行すると歯ぐきや歯を支える歯槽骨などが破壊されてしまう病気です。
歯周病のうち、とくに妊婦さんに起こるものを「妊娠性歯肉炎」といいます。
妊娠中は、ホルモンバランスの変化やつわり、食生活の変化などにより、妊娠性歯肉炎のリスクが高まります。
 
 

妊娠すると歯周病になりやすい理由

先に述べたように、妊婦さんが歯周病になりやすい理由の一つに、女性ホルモンとの関係があります。
妊娠中は「エストロゲン」と「プロゲステロン」という2つの女性ホルモンが増加します。
歯周病菌の一部が、これらのホルモンを栄養源にしているため、菌が増殖しやすくなって口の中で活発に活動します。
そのため、多くの妊婦さんが妊娠性歯肉炎にかかっているともいわれています。

この2つの女性ホルモンは妊娠中だけでなく、排卵と生理のサイクルにも影響しているため、男性よりも女性のほうが歯周病になりやすいといわれています。
そのため、もともと歯周病だった場合、妊娠してさらに悪化してしまうケースも珍しくありません。
 
 

早産や低体重児の出産リスクも

妊娠中に歯周病になってしまうと、胎児や出産に悪影響を与える可能性があります。

通常、出産が近くなると、「プロスタグランジン」という物質が子宮で分泌されることによって分娩が始まります。
しかし、歯周病により炎症が広がると、それを抑えようとしてプロスタグランジンが作られてしまうために早産が引き起こされてしまうのです。

また、母体が歯周病だと、通常の出産よりも低体重児の割合が多いという調査結果もあります。
 
 

妊婦検診でお口と赤ちゃんの健康を守りましょう

歯周病を予防するためには、しっかり歯を磨く、水分をしっかり摂る、キシリトール配合のガムを噛む、などが効果的です。
つわりで歯磨きが辛いときには、水分やガムがいいでしょう。

また、安定期に入ったら歯科医院を受診して、お口のクリーニングをしてもらいましょう。
母体に負担がかからない程度であれば、治療も可能です。

当院でも、熊谷市在住の妊婦さんを対象に、妊婦歯科検診を行っています。
ご予約の上、市役所で交付された「妊婦歯科検診受診票」と保険証、母子手帳をお持ちになってご来院ください。