歯周病を診断する方法とは?歯周ポケットの深さや出血を調べる検査について
皆さま、こんにちは。
熊谷市・ラグビーロード「雀宮交差点」近くの牛島歯科医院です。
歯周病は歯ぐきがぶよぶよしたり、出血がみられる症状であることをご存じの方もいらっしゃるかと思います。
今回は、「歯周病をどのように診断しているのか」具体的な診断方法についてご紹介します。
セルフチェックも兼ねてお読みください。
歯周病の正確な診断には検査が必要
歯周病を正確に診断するためには、検査が必要です。
一般的に行われている「歯周病を調べる検査」について簡単にご紹介します。
【診断のための検査】
- 歯周ポケットの深さを測るプロービング検査
- レントゲンによる歯槽骨の検査
- プラークの付着率の検査
- 歯ぐきからの出血を調べる検査
- 歯の揺れを調べる検査
- 細菌検査
1.歯周ポケットの深さを測るプロービング検査
歯周病の進行を見るためには、歯と歯ぐきの間の歯周ポケットの深さを測る検査をします。定期検診でも見る項目です。
歯周ポケットの深さが4mmを超えるあたりから、歯周病と診断します。
2.レントゲンによる歯槽骨の検査
歯周病が進行すると、歯槽骨を溶かしてしまうため歯を支えきれなくなります。
そのため、歯周病が進行している方にたいして、レントゲンを撮影し、顎の骨の状態を検査します。
30%程度歯槽骨が吸収されている場合は、中程度の歯肉炎(歯周病)です。
3.プラークの付着率の検査
歯や歯ぐきの境目に、染め出し液を塗り、どの程度汚れが付着しているのか調べる検査です。
プラークがたくさん付着している状態では、炎症が改善しにくいため歯周病が再発しやすい状態といえます。
主に、治療後の改善の指標として検査を行います。
4.歯ぐきからの出血を調べる検査
歯周ポケットの深さを調べる際に、歯ぐきの出血も調べます。
歯ぐきが健康であれば、出血はほとんど見られません。
5.歯の揺れを調べる検査
ピンセットを使って、歯の揺れを調べる検査を「動揺検査」といいます。
歯周病が進行すると、歯がグラグラしてきますが、どのくらいグラグラしているのか、正しく知ることが重要です。
正常な場合、歯は全く動きませんが、ひどくなると前後左右に動き、やがて抜けてしまいます。
6.細菌検査
歯周病の菌について細菌検査を行います。
歯周病の主な原因が、取り切れない汚れのせいなのか、重篤な細菌感染であるのかがわかります。
原因を判明させることで、治療法を検討することが可能です。
歯周病の症状は予防のための定期検診でチェック
歯周病の簡単な検査は、定期健診でも行っています。
主に歯周ポケットの深さと歯ぐきの出血を見ることになりますが、歯周病の症状に早く気付くためにも定期的な受診が必要です。
歯周病の予防や治療に関心がある方は、熊谷市の牛島歯科医院へお越しください。